
この記事では、未経験からエンジニアへの転職を成功させた先輩たちの体験談を紹介しています。
記念すべき第1回目は、駆け出しエンジニアのためのオンラインサロン『挫折乗り越えサロン』の運営者、とっくんさんの転職体験談を聞いてみました。
とっくん(28歳)
前職:広告会社の営業職
転職にかかった期間:1か月
逃げ道を探していた営業職時代
前職では、広告の会社で営業をしていました。
営業という名前ですが、新規を取りに行くというような営業ではなく、既存顧客向けの広告物制作の制作進行をやっていました。
新聞広告やキャンペーンサイト制作の進行管理など、主にデザイン会社さんや制作会社さんとやりとりして、 その成果物をお客さんのところへ持っていくという流れが多かったです。
広告の会社には1年ちょっとくらいしかいませんでしたが、その間はずっと制作進行関連の仕事をしていました。
体育会系の広告会社で怒られてばかりだった
広告会社の営業ということもあり、かなり体育会系なところでした。
学生時代に体育会系の経験もなければ、社会人になりたてだったのもあり、そのギャップにすごく苦しめられていたのを覚えています。
先輩より先には帰れないし、飲みの誘いを断ることができる雰囲気でもなかったので、終電で帰れる方が珍しいという時期もあり、常に睡眠不足でした。
また、制作進行つまり、ディレクションに全く慣れておらず、ホウレンソウも全くできていなかったため、先輩から毎日何回も怒られていました。
先輩から怒られる内容も、完全にぼくの過失が原因のものばかりで全て正論だったため、言い返すこともできず、自分の無力感や劣等感で苦しむ毎日でした。
お酒でストレスを解消していた営業職時代
そんな状態だったのもあって、土曜は夕方の18時くらいまで寝て、ストレスから逃れるためにお酒を飲み続けて、酔い潰れて気絶して寝るという週末を過ごしていました。
慣れない体育会系だったところと、仕事に慣れず、ずっと怒られていたことがすごくしんどくて、ついにはメンタルをやられてしまい、それをきっかけに退職する流れとなりました。
今思うと、もっとうまい立ち回り方があったと思うのですが、あの時はどうやったら怒られずに穏便に1日が終わるかだけを考えていたので、転職や退職のことなどはそもそも思いつきもせず、視野がとんでもなく狭くなっていたように感じます。
あまりよくないことだと思いますが、僕にとってはお酒が逃げ道だったので、お酒が好きで逆に助かったのかもしれません。
もし、逃げ道のない状態であのストレス状態が続いていたらと思うと、、、恐ろしいです。
初めて知ったエンジニアという職業
広告会社にいて、まだ精神的に余裕のあった時期、 「自分のやりたいことってなんだろう」と考えていた時がありました。
そんな時に「ブログで稼いで自由に生きよう!」という記事に出会い、当時の仕事が嫌だったこともあって、藁にもすがる思いでブログを始めました。
僕がブログを始めたのは2015年くらいだったのですが、当時はそこまで情報も多くなく、僕自身の調べる能力も今より低かったと思うので、なかなかブログ立ち上げのやり方がわからず、パソコンの知識も全くなかったので苦戦していました。
そして、ブログ構築の情報を漁る中で「エンジニアならすぐわかると思うけど・・」みたいなことが書いてあって、その時にエンジニアという職業やプログラミングというものを初めて知りました。
そこからは働きながらもエンジニアに漠然と興味を持っていて、メンタルをやられたことをきっかけに本格的にエンジニアのことを意識し始めたという流れです。
ずっと文系だった自分にもできるのか?
当時不安だったことを挙げるとこんな感じでした。
- プログラミングというと理系のイメージがあるが、ずっと文系だった自分にできるのか
- プログラミングに触れたことは皆無だったため、そんな自分にできるのだろうか
- よくわからないけどIT系の会社はブラックと聞いたことがあるけど大丈夫か
こんな不安があったのですが、 たまたま学生時代の知り合いが、文系だったにもかかわらずIT企業でプログラミングをやっていたことや、 情報を調べてみても「文系でプログラミングをやっている人もいる」という情報があったので少し不安が紛れました。
また、最も魅力的だったのは営業の頃と違い「スキルがあれば評価されるし、一度身につけたスキルはエンジニアで進むならどこでも生きる」という情報を見て、ここしかないと思いました。
プログラミングの勉強はアウトプット重視
僕は(何もよくわかってなかったのもあって)プログラミングの道に進むと決めた瞬間に転職活動を開始したので、 システム会社に入ってから初めて勉強を始めました。
いろんな勉強方法を試した中で、うまくいった方法もあれば、あまりしっくりこなかったものもありました。
基礎を学んだらとにかく作ってみる
最もうまくいったのは「自分で簡単な機能を作ってみる」という勉強でした。
本当の初めの頃は右も左もわからないため、教科書で最低限のことは勉強しないといけないのですが、 少し教科書で勉強したらあとは実際に作ってみるのが最も効率がいいと思っています。
教科書での勉強と違い、「自分で考えて作らないといけないこと」が非常に勉強になったのと、 自分で作りたいものを作っているので、モチベーションが高い(楽しい)状態で勉強が続けられるからです。
もちろん、最低限の勉強しかしていない状態で作るので、最初はめっちゃしょぼい機能でOKです。
教科書を眺めるだけでは効率が悪い
逆に最も効率の悪かった勉強方法は教科書を眺めるだけの勉強です。
テキストを眺めて勉強したつもりになってしまい、 実際に自分でプログラミングしてみると全く理解できていないことに気づきました。
進むのが遅い上にショックでモチベーションが下がってしまうので、インプット重視の勉強スタイルはお勧めできないです。
継続のコツは「仲間」と「環境」にあった
工夫というか、運よくたまたまそうだったのですが、 システム会社に入った時に似たような境遇の同期が一人いたので、 その人と一緒に勉強を続けられたのが大きかったです。
僕はシステム会社に入って初期の頃、全くプログラムがわからなかったので、 モチベーションが下がってしまってよく勉強をさぼっていたのですが、その同期は毎日勉強を頑張っていて、 「一緒に勉強しようよ!」とよく誘ってくれていました。
そんな状況だったのもあって、同期と一緒に勉強をしたり、 スカイプをつないでプログラミングを教えてもらったりすることを続けることで徐々に勉強が楽しくなっていきました。
また、家だと全く集中して作業できず、すぐさぼってしまうことに気づいたので、 仕事が終わったら家ではなくまずカフェに寄るようにしました。
そこでパソコンを開いて勉強するようにしてから、あまり意識しなくても継続できるようになったので、仲間と一緒に勉強することと、集中しやすい環境に身を置くことが継続のコツなのかなと今では思います。
悩んだときこそ手を動かしてみる
プログラミングを勉強し始めたころにに大変だったのは「何が分からないのかがわからない」という点でした。
何がわからないのか分からないので、調べることも質問することもできず、前に進めない状態でした。
とにかくがむしゃらに色々と試して、よく意味は分からないけどできたみたいな状況が多々あって、 「せっかくできたけど、なぜできたのか分からない・・。こんなんじゃ勉強している意味がないんじゃないか・・」と不安になるのがしんどくて大変でした。
教科書を眺めてインプットしている段階では特にその悩みが尽きなかったのですが、 自分で好きなように動くものを作るようになってからは「いったん、意味とかはいいから動くものを作ろう!」と考えるようになって、 そこからは楽しくなりました。
また、結果的に、進めれば進めるほど「あの時、訳もわからず作っていたけど、ここはこういう意味だったのか!」と気づくことが増えていきます。
まずは手を止めるのではなく、とにかく手を動かして前に進むことが僕にあっているんだと気づき、そこからはあまり悩まなくなりました。
決意してからすぐに始めた転職活動
先述の通り、僕はあまりIT業界のことがよくわかっていなかったので、プログラミングの道に進むと決めたタイミングですぐに転職活動を開始しました。
プログラミングをさせてもらえるならなんでもいいという条件で、転職サイトに一通り登録し、 転職エージェントの人との面談をして、書類を色々と送ってもらい、反応があったところに面接に行っていました。
条件が「プログラミングができればなんでもいい」という感じで、言語や扱う技術、働き方など何も条件をつけなかったので、 思っていたよりもスムーズに選考が進んでいき、開発できる会社に内定をもらった時点で転職活動を終えました(条件をつけなかったというよりも、何も知らなかったというのが本音ですが笑)。
面接の準備は入念に
転職中に工夫したこととして、面接までの準備はめちゃくちゃ意識しました。
想定される質問リストを用意しておいて、その企業だとどんな回答がいいか、事前に考えていましたし、 面接の数をこなすことでどんどん面接慣れしていき、面接を受けるのが上手くなっていきました。
未経験の転職活動では、面接の数をこなすことと、事前に準備するのが非常に大切だと思いました。
エンジニアの領域が分からず苦労した
エンジニアと言ってもいろんな仕事やジャンルがあることに苦労しました。 「インフラだけどいい?」とか、「SIerだけどいい?」とか、「SESだけどいい?」など、 当時は全く意味がわからなかったので、調べるのに苦労したのを覚えています。
また、調べても難しく書いてあるので、よく理解できず、 転職エージェントの人によく質問をしていたのを覚えています。
「エンジニア」というのは「スポーツ選手」くらい抽象的な言葉なので、 スポーツ選手になりたいって言われてもどのスポーツ?どのポジション?というように、 掘っていけば掘っていくほどいろんな領域があるので、転職活動を進めながら調べていくことが重要だと思います。
面接は準備が9割!
転職活動では、僕も気をつけていたことですが、プログラミングをやっていきたい場合は面接の時に「開発」ができるのかどうかを絶対に確認した方がいいです。
開発をやっているメンバーがごくごく一部だけという会社もあるので、社員が多い場合は「現時点で開発をやっているメンバーはどのくらいいるのか」比率を聞いておくと安心だと思います。
また、良さそうなところが見つかった時に落とされないために、 面接の準備は本当にちゃんとした方がいいです。
面接は準備が9割で、そこをサボると極端に受かりにくくなりますし、 結構何も準備せずに思いつきで話してしまう人が多いので、ここを気をつけるだけでめちゃ有利になると思います。
エンジニアになって感じたこと
当時、システム会社に入って、技術のキャッチアップに苦労していて会社がしんどい時もありましたが、 営業の時と比べると、「意味のあるしんどさ」というふうに感じられたので、頑張ることができました。
また、ずっと解決できなかったエラーを解決したときや、ずっと概念が分からなかったものが理解できた時に すごく快感で、それがとても楽しいです。
謎解き系のゲームをやってる時に解決策を思いついてうまく行った時の快感にすごく似ています。
プログラミングは勉強すればするほどスキルがついていきますし、 会社以外でも自分で勉強できるのでそこが特に楽しいと感じていました。
知識ゼロから技術を覚える大変さも
一方で、全く独学することなく入ったので、研修の時から技術を覚えるのに非常に苦労しました。
周りと比べても圧倒的に理解するのが遅かったので、何度も「自分はやっぱり向いてないかも・・」とか、 「やっぱり理系とか、情報系の大学にいってた人しか無理なんじゃ・・」とか何度も弱音を吐いていました。
そして、研修が終わってから実務に入ったタイミングが最もつらくて、 何も理解できないし、納期もあるしで、すごくしんどかったのを覚えています。
改めて研修や独学と比較した時の、実務で仕事をするレベルの高さ、大変さを学びました。
次の目標は「自分の事業を大きくすること」
現在は、当時からかなり色々と状況が変わっていて、システム会社を経てそのあと、スタートアップで創業メンバーとして開発を行い、その後、フリーランスエンジニアとして独立しました。
フリーランスで開発をしていた頃は週3でフルリモートなどで働きながら、自分の事業を考えたりしていて、今では事業で売り上げが立ち始めたので、開発をやめて、事業の運営や立ち上げに専念しています。
そして、今後の目標は、まだまだ事業を立ち上げたり、育てたりするノウハウがないので、動きながら勉強していって、複数の事業を大きく育てることです。
まだまだ、事業者としては駆け出しなので、行動しながらスピード感を持って成長を続けていきたいです。
未経験からエンジニアを目指す人へのアドバイスと、応援メッセージ
僕はスキルが高まれば自由度が上がりそう!という感じで、プログラミングの世界に飛び込み、案の定、スキル習得の最初の1年間はめちゃくちゃ大変でした。
でも、スキルを手に入れたことでコロナが流行る前でも週3でフルリモートが実現できたり、 空いた時間で自分のサービスや事業に力を注げたり、本当に自由度が上がりました。
今から目指される方で、僕が経験してきたように、劣等感を感じたり、自分には向いてないんじゃないかと思ったり、 メンタル的にしんどい思いをすることが多々あると思いますが、その先には今までの人生では考えられないような楽しい世界が待っているので、ぜひ、継続してみて欲しいと思います。
前述した通り、自分の意志の力だけで継続することは難しいので、仲間を作ったり、勉強しやすい環境に身をおくなど、仕組みを意識して勉強を頑張ってくださいね!
あんな底辺にいた僕でもなんとかなったので、きっとなんとかなります!
頑張ってください!応援してます!